売却の流れ
まずは売却の理由をしっかりと整理して売却の時期と希望価格をイメージします。その上で売却物件の周辺相場を調べてみましょう。国土交通省指定の不動産流通機構のHPにある、新築・中古物件(マンション・戸建)に関する過去1年の価格推移のPDFなどで確認できます。相場を知っておくことは、今後の不動産会社や購入希望者との交渉にも大きく役立ちます。
複数の不動産会社の情報を収集し、実際に訪ねて売却の相談をした上で、根拠のある正確な査定をしてくれる会社を選びましょう。いかに事実を伝えてくれる会社であるか、これが仲介を依頼する不動産会社を決める上で重要なポイントになります。
依頼する不動産会社が決まったら、媒介契約を結びます。媒介契約には3種類あって、他社に並行して依頼できるかどうかや、自分で見つけた購入希望者と直接契約できるかどうか、契約の有効期間などが違います。内容を熟慮して自分に合ったものを選びましょう。
最初の売り出し価格は、その後の売却期間や戦略などに大きく影響します。周辺相場や市場の動向などを踏まえて不動産会社とよく相談して決めましょう。
購入希望者が現れたら、価格の条件や引き渡しの時期・状態などの売却条件について交渉します。このとき、物件に関する情報はできるだけ開示するようにしましょう。ここは言わない方が買ってくれるかな…などと考えて黙っておくと、トラブルの原因になります。不動産会社の仲介業者に任せる場合は、事前に行われる物件調査の際に説明しておきます。
売買に関する条件にお互いの合意が得られたら、買い主と売買契約を結びます。このタイミングで物件価格の10%の手付け金を受け取ります。不動産会社の仲介業者に任せている場合も、自分で契約内容をきちんと確認しましょう。
引き渡しの際に売買代金の残りを受け取ります。またこのときに抵当権抹消・所有権の移転といった登記申請を行います。住宅の場合は設備や備品などの取扱いに関して、買い主と売り主双方立ち会いの上、十分な確認が必要です。引き渡し後の税務申告も忘れずに。