不動産の値段はどうやって決まるの?
自分の家や土地がいくらくらいで売れるのか…売り主にとっては大問題ですね。まず売るかどうかを決めるためにも、自分で価格帯を知っておきたいものです。ではまず、土地の値段はいったいどうやって決まっているのでしょうか。
路線価という言葉を知っていますか。これは相続税や固定資産税を計算するための基礎となるもので、国税庁のHPで全国どの地域も確認することができます。土地価格をざっくりと計算するにはいちばん簡単な方法で、
という計算式で出すことができます。
この路線価の次によく使われるのが固定資産税の金額を使った算出方法です。固定資産税は時価の7割程度と一般的に言われるので、自分が所有している土地についてはこの方法で現在のだいたいの価格を調べることも可能です。
さて、もちろんこういった土地の価値に加えて、土地そのものの性格や周辺環境なんかも土地の価格に大きく影響します。たとえば前面道路の舗装状況や連続性、スーパーや学校など公共施設までの距離、日照状況や地盤、そして土地の形状や条件(角地かどうか、高低差がどうなっているかなど)によって、土地の価格は細かく査定されます。
売却価格が相場よりも上下するのはどうして?
それでは、同じ地域の似たような物件がすべて同じ価格にならないのはなぜでしょうか。それはやはり、売り主の性格や状況によって価格が大きく変わるからです。
たとえば、売り主が急いで売りたい状況にあるのに、売り出してからだいぶ経っているというような場合だと、だいたい周辺相場よりも低くなっていることが多いですね。逆に時間がかかってもいいからこれ以上は下げたくない、という売り主の強い希望があれば周辺相場とはかけ離れた価格で売り出されていることもあります。
基本的に売り手は少しでも高く売りたいし、買い手は少しでも安く買いたい、という心理が市場にも影響していることを念頭に置きつつ、周辺の土地や物件の価格を日々チェックしてみましょう。実際に見に行ってみたり、その周辺の土地を歩いてみたりすると、もっといろんなことがわかると思います。そうするとしだいに土地価格観が身についてきます。