住宅購入の基本的な流れ
家を買いたい、と思い始めたらまず何をすればよいか。そこから自分の家を手に入れるまでの基本的な流れを見てみましょう。
新築か中古か、一戸建てかマンションか、そして住みたいエリアを考えます。並行して貯金がいくらあるか、月々の支払いがいくらくらいならできるかといった資金計画の検討も必要です。購入時期についてもだいたいイメージしてみましょう。
不動産の案内やモデルルーム、内覧見学会などを覗いて見て、住みたい物件の候補を絞り込みます。そして欲しい物件に合わせた詳細な資金計画を立てます。
欲しい物件が決まったらまず申し込みをします。ここで価格交渉を行うと同時に、ローンを組む場合は金融機関に事前審査の申し込みをします。
重要事項説明書・売買契約書をよく確認した後、質疑応答を十分に行ったら、契約書に署名・捺印して手付金を支払います。
金融機関の本審査に通過して融資の承認を得られたら、物件総額の残金を支払って建物の引き渡しが行われますが、引き渡しの前に建物の状態をよくチェックしましょう。引き渡しが完了したら、登記申請をその日のうちに行います。
中古戸建て購入の注意点
マンションと違って一戸建ての場合は、土地の境界線内にあるもの─屋根や外壁、建物、庭など─はすべて自分のものです。つまり、外壁が剥がれても窓が割れても、水道管が破裂しても、庭の草が生え放題になって虫が大発生しても、すべて自己責任でなんとかしなければなりません。
中古住宅を購入する場合は、購入時にすでに壊れている箇所がないかどうか、第三者の専門家による住宅検査を依頼するケースも増えています。ここをクリアしても、戸建ての場合はその後のメンテナンスに関して、自分で計画を立てて行っていかなければなりません。修繕の箇所によっては莫大な金額がかかることもありますので、費用の積み立てと日々のメンテナンスを怠らないよう、注意が必要です。
中古マンション購入の注意点
一方マンションは、その建物の敷地内すべてが自分のものというわけではありません。マンション内に居住する人々の共有部分があり、みんなでその土地と建物を分けあって暮らしている状態です。そのため、メンテナンスについては管理組合に修繕積立金を支払って修繕計画に乗っ取って行ってもらうケースがほとんどです。
管理組合というのは、そのマンションに住む人たちによって構成されています。つまり、そこに居住するあなたも組合の活動に参加することになるのです。この管理組合がマンションによって実にさまざまで、管理状態や修繕計画についても、管理組合ごとに大きくバラつきがあります。中古マンションを購入する場合には、自分が今後参加することになる管理組合がどういった性格のものかをよくチェックしておく必要があります。
