必ず売りたいなら「買い手の気持ちを考える」
自分の家を売りに出すときは、出来るだけ早く、高く売れて欲しいと誰もが願います。そのためには、それなりの対策と準備が必要です。ただ広告を出しているだけではなかなか売れません。
私は最初に購入した中古マンションを売却して次の戸建てを購入する、という買い換えを経験しました。つまりそのとき自分は「売り手」であると同時に「買い手」でもあったのです。自分が物件を買うときにどこを見るか、何をチェックするかを考えて物件の販売戦略を立てたことが大きな勝因につながった気がしています。
売却する家に住んでいた人が「ここがよかった」と思うところがそのままアピールポイントになります。売り手自身が、こういう暮らしを望んでいる人ならこの家に住めば最高に満足してくれる、というイメージを持って戦略を立てることで何をすべきかが明らかになってきます。
自分が家を買うときの気持ちを本気で想像して買い手の気持ちになれるかどうかが、勝負を決めるということですね。
必ず売りたいなら「2~3ヶ月が勝負」
資金を準備して本気で家を買おうとしている「意欲の強い買い手」は、物件が市場に出て1ヶ月以内に内覧に来る、という傾向が強いそうです。その後はそういった買い手がまったく来ないとは言えませんが、確率は低くなるでしょう。
ではその「意欲の強い買い手」にしっかりとアピールできるように、売り出し広告が出る前に準備しておかなければならないことがたくさんあります。
まず買い手が内覧に来たときに、「わあ、この家に住みたい!」と思うような家にしておかなければなりません。室内の掃除やニオイ取りはもちろん、できるだけ物を減らして、買い手が自分の暮らしをイメージできる空間にしておきましょう。内覧が来る予定の期間だけモデルルームのように演出してみるのもいいと思います。
売り出し後3ヶ月以上が経過し、値下げを余儀なくされる前に、勝負時に合わせて早くから戦略を立てて行動しておくことをおすすめします。